温暖化のリアル – ヒートアイランド現象の誤解【今週の”発見”】

@oyaiz

こんにちは、poypoyのIT部門担当のoyaizです。

あなたは「ヒートアイランド現象」をご存知ですか?
ヒートアイランド現象とは、郊外と比べて都市部の平均気温が高くなる現象のことです。

今回は、このヒートアイランド現象のよくある誤解の一つについてご紹介します。

最高気温が上昇する?

もっとも多い誤解(と個人的に思ってるもの)は、「ヒートアイランド現象=最高気温が高くなる現象」という認識です。

ヒートアイランド現象の説明にて「平均気温が上昇する」とだけ聞くと、さも最高気温が上がって暑い夏になるんだろうなと思ってしまいます。
かくゆう私も最近までそう思っていました。

しかし、実際にはこれは誤解です。

真のヒートアイランド現象は、最低気温が高くなる現象です!
最低気温の上昇が、平均気温を押し上げているのです。

データを見てみよう

本当なのか疑ってしまいますよね?
それでは気象庁が出しているグラフをご覧ください。

上図によると、名古屋の日最高気温は100年で1.6℃の上昇です。
一方で、日最低気温は3.0℃と約2倍の上昇となっています。

これを見る限り、最低気温の方が気温上昇が大きいことがわかりますね。
しかし、これだけでは、この気温上昇がヒートアイランド現象によるものなのか不明です。

では次に、東京都環境科学研究所による都心と郊外の気温変化のグラフをご覧ください。

[引用] 東京都環境科学研究所(2017)『東京首都圏のヒートアイランド現象』

こちらの図を見れば一目瞭然ですね。

まず注目してほしいのは、14時~16時ごろにかけての日最高気温です。
なんとびっくり、最高気温は都心だろうが郊外住宅地だろうが郊外田園だろうがほとんど変わりません。
なんなら、都心が一番低く、郊外田園が最も高いです。

都市部であればあるほど最高気温が高いというのが誤解ということがわかりました。

それでは、今度は最低気温に注目してみましょう。
すると、都心は郊外田園と比べて約8℃も高いです。

これで、ヒートアイランド現象が「最高気温が高くなる現象」ではなく「最低気温が高くなる現象」であることがよくわかりました。

なぜ最低気温が上がるのか?

ここで、ひとつの疑問が浮かんだことでしょう。

なぜ、最高気温ではなく最高気温が上がるのか?

私は専門家ではないのであまり詳しい解説はできませんが、端的に言えば、人工物が昼間の熱を保持するのが原因です。

人工物(コンクリートやアスファルト)は熱を保持しやすい性質があるため、昼間の熱を夜までずっと抱えてしまいます。そして夜になると、熱を保持した人工物から熱が空気中に放射され、夜も気温が下がりづらくなるのです。

一方で、郊外などは人工物が少ないため、そういったことが都市部ほど発生しません。加えて、土はアスファルトと違い、熱を保持しいくいため、夜に熱を放射することがありません。

他にもいろいろな要因が複雑に絡み合っているのが現実ですが、主な要因は上記で説明したことと言われています。

おわりに

なんとなく知っている現象について、ちゃんと調べてデータも自分の目で確かめてみることで、今までの誤解に気づけることがあります。

地球温暖化も同じです。メディアで語られていることがすべて正しいとは限らないので、自分で調べて確かめることが重要です。

と言っても、大抵の場合はいろいろな要因が複雑に絡み合っていてよくわからないですが…笑

興味本位でも十分なので、あなたも気になったことは調べてみてください!