[前編] ナッジでポイ捨てをなくす! – 行動経済学とナッジを知る【今週の”発見”】

@oyaiz
今週の”発見”

こんにちは、poypoyのIT部門担当のoyaizです。
今回は、私が最近読んだ行動経済学の書籍に載っていた興味深い事例を紹介します!

記事が長くなるため、前編・後編に分けようと思います。
前編では、前提知識となる行動経済学ナッジについて説明していきます。

行動経済学とは?

誤解を恐れず単刀直入に言えば、人間心理を考慮した経済学のジャンルです。

さすがにこれだけでは説明が物足りないと思うので、もう少し詳しく解説します(知っている人は読み飛ばしてください)。

行動経済学が提唱される以前の経済学では、「人間が常に合理的な判断・行動をする」という前提をもとに議論をしてきました。

しかし考えてみてください。
あなたは、いかなる状況においても常に合理的な判断を下し、最善の行動をとっていますか?
そんなことはないはずです。

そうなんです。
実際の人間というのは、しばしば非合理的な行動をとります。
合理性だけ考えたらムダとも思える行為も普通にします。

人間とは非合理的なのです。

では、人間はどのようにして判断を下して行動するのでしょうか。
その答えは、心理です。

人間というのは心の働きによって判断や行動をしているのです。

考えてみてください。
もし仮に、いつも合理的な行動をする人がいたとしても、その人の心の中では「合理的な行動をしよう!」と意識しているはずです。

つまり、合理的であれ非合理的であれ、人の判断や行動の根底には心の働きが大きく関与しているのです。

したがって、経済を考えてゆくために人間心理を考慮する必要が出てきます。
そこで生まれたのが、行動経済学というジャンルなのです!

行動経済学についてなんとなく理解していただけたでしょうか?

ナッジとは?

では次に、ナッジと呼ばれる理論について解説します。

まず、誤解をなくすために行動経済学との関係性だけ説明させてください。
ナッジは行動経済学の理論の一つです。
なので、包含関係で言えば、行動経済学の中にナッジがあることになります。
この関係性がわかっていれば特に問題はないです。

さて、話を戻しまして、ナッジがどのような理論なのかを解説していきます。

ナッジ(nudge)を直訳すると「小突く」という意味になります。

では、ナッジ理論では何を小突くのか。
それは、人間の心理です。

ちょっとした”仕掛け”をして人の行動を好ましい方向へと促すこと、これがナッジなのです!

この説明だけだとイメージしづらいかと思うので、ナッジの例をいくつか挙げようと思います。

  • レジや窓口の待機列の床に貼ってあるテープ(線や矢印、足跡マークなど)
  • トイレの「いつも綺麗に使ってくれてありがとう」の張り紙
  • 臓器提供の意思表示で「提供する」をデフォルトにする

1つ目の待機列の例は、いちいち言葉で呼びかけなくても自然と列に並びたくなる、というもの。
2つ目の張り紙の例は、綺麗に使ってくれていると「勝手に決めつける」ことでユーザーは違った行動を取りづらくなる、というもの。
3つ目の臓器提供の例は、手続きが面倒で臓器提供をしないという人が大多数ならば 手続きの手間を省けば良い、というもの。(主にヨーロッパで行なわれています)

ナッジの例はまだまだありますが、典型的なのは上で挙げたものです。
ナッジのイメージはできましたでしょうか?

こんな感じで、ちょっとした”仕掛け”で人の行動を変えられるものなのです!

以上がナッジの説明でした。

さて、前編はここまで!

後編では、ナッジを利用してポイ捨て対策をしようと試みた事例を紹介します!
非常に興味深い内容なのでお楽しみに!